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zoom RSS 「生きる命の尽きせぬ泉」を求めて・・・

<<   作成日時 : 2010/02/22 11:55   >>

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画像「大人こそ絵本を!」に応えて・・・」について
「もう一度読みたかった本」、「大人が絵本に涙する時」に続いて、「音楽」をテ−マにした、氏の三冊目のエッセイ集です。

それらに共通しているのは、文学や絵本、音楽など、氏が子ども時代に蓄積した大切なものへの思い、そしてそこから生きる力を汲み取ろうとする視点が、その根底にあるように思います。

氏は、幼少期や青春時代に美しいものにひたることの大切さを、フランス哲学者ヴラジミ−ル・ジャンケレヴィッチのメッセ−ジ(少し難しい言葉ですが・・・)を紹介しながら語っています。
「もっとも遠い過去の黄金時代は、もっとも幻想的な将来のひとつをなしている。自分の源泉、起源、無心さに年老いて戻る人間は、自分がけっして行ったことのないところへ戻り、かつて見たことのないものをふたたび見るのだ」 (『還らぬ時と郷愁』より)
幼少期や青春時代に豊かな内面的経験を心に刻んだ者は、歳月を経てからでも、その懐かしさに満ちた経験への回帰をすることによって、明日を生きるいのちの泉を再び活性化することができるというのです。

また「心の故郷−あとがきにかえて」では、こう書かれています。 

 ★「郷愁」とでもいえる無性に懐かしい感覚=「心の故郷」

 「生まれ育った故郷の山河を懐旧するだけではない。
  自分という一人の人間が形作られるはじまりの頃の、赤ん坊のようにやわらかい心のかたち。
  心の故郷を懐かしむ営みは、決して生き方を後ろ向きにするものではない。
  むしろ自分がこの世に生まれてきたことの肯定的な証を確認する営みであり、
  これからを生きるエネルギ−をその発祥の源から汲み取り直す心の作業なのだ。」

私もふと、幼い頃に聴いていた歌は、何だったのだろうかと、思うことがあります。
そんな時、祖母が歌ってくれていた故郷の民謡が、美しい山や川の情景とともに浮かんできます。
限りなく素朴な旋律の中に、祖父母や父母、親戚の人たちに育まれてきた、自らの原点を見るような気がします。
両親の言葉を借りれば、私の歩みは、「2歳のとき、その故郷を離れ、大阪での生活が始まった。馴れない都会生活で、衣・食・住との戦いの連続であった。・・・」の歳月を経て、その後、様々な出会いを重ねて今日を迎えています。
 
自らの中にこれまで蓄積したもの、「心の故郷」を確認する(=人生を味わい直す)時間を持つことの大切さを、気づかせてくれる書です。
「いつも心に音楽が流れていた」とタイトルのような人生を送りたいとの思いをつのらせながら・・・・。

                              

いつも心に音楽が流れていた
平凡社
柳田 邦男

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人生を支えた音楽との ...
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