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zoom RSS 「人生は本、本は人生」〜古書店の集積を地域ブランドに!

<<   作成日時 : 2010/10/11 20:39   >>

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画像爽やかな秋晴れ。
大阪市内(四天王寺と天満宮の境内)では、関西の古書店による古書の展示即売会が開かれているという。
そんな中、新聞で紹介されていたのがきっかけで手にした一冊。
大阪・中崎町で古屋店「青空書房」を営む店主の回想録である。

本を通じた出会いや、本を売りながら見てきた街の変化を残しておきたかったとのこと。
冒頭「大阪焼跡闇市の古本屋(八月十五日に憶う)~一番大切なものを手放すとき」では、終戦直後の闇市に、自らの蔵書を手放して店を出すところから始まる。

「今、思い返して妙なことに気がついた。焼跡闇市で店を出していた古本屋はわが青空書房一軒だけであった。梅田でも難波でも天六でも阿倍野でも・・・何とも奇妙なことである。それは、神農会にも露天商組合にも属さない闇市という特種なエリアだけでの事であったのかも知れない。
昭和二十年、復員して帰ってみればアメリカの絨毯爆撃で大阪は程んど焼け野原。湊町に降り立った時、大阪城が焦土の中、聳えているのが近くに見えた。・・・」

「・・・家族は栄養失調。わが身に代えてもみんなを助けてやろう決心したが、さて、金が無い。あるのは夜学に通いながら昼飯を節約、ケチケチ貯めた蔵書だけである。しかも岩波文庫の赤帯(外国文学)と黄帯(日本古典)だけ。とても金になるとは思えない。それに、本は私の生命、いや動脈であり静脈であるが、どうせ捨てた命なのだと妄執振り切って、石炭箱五箱に詰め込み戸板車取り付けがらがら引っぱって、御堂筋、今の新歌舞伎座の前あたりへドカンとへたって店を出した。・・・」

屋号「青空書房」は、明るく爽やかな青空の心を持ちたいとの思いからだそうだ。当時の風景(私はまだ産まれていないが)とともに、ご苦労が目に浮かんでくるようだ。
店内には、店主の本への思いが綴られたメモがいたるところに貼られているとのこと。

 本との出合いも一期一会/本は生きてます/二度とない人生 本を読もう/
 コイン一枚で叡智を友に出来るのだ/一生に一度の出会い そんな本がある・・・

「刊行に寄せて」を書かれた小説家山本一力氏は、ただの「古書店親爺のひとりごと」ではなく、「大阪の文化史とでも呼びたくなる名著」と評されている。
戦前、戦中、戦後を生きた“筋金入りの本好き”だけに、いくつもの熱いメッセ−ジが込められている。中でも印象に残った一節が「伝えて置きたいこと」である。

 子供達よ 孫たちよ そして曽孫たちよ 
 戦争は絶対避けねばならぬ
 勇ましく格好よく見えてもそこには幾百万の無辜(むこ)の民が犠牲になるのだ。
 生命がけで戦争の根を絶とう。地球に核がある限り、人類の破壊につながる。
 正義とか国威高揚とか云う言葉に惑わされてはならない。
 死の商人や長大産業を儲けさせてはならない。

古書店といえば、すぐ東京・神田神保町(千代田区)が思い描かれるが、大阪の古書店、本への熱い思いを持って商いを営む店主たちの存在をあらためて認識させられた。ある意味、古書店集積の魅力を大阪ブランドとして高めていくことも、地域戦略の一つではないだろうか。
ひと・街・歴史と共に歩む浪華の古書店に、一度足を運んでみたいと思う。


  *朝日新聞2010.8/23夕刊

浪華の古本屋 ぎっこんばったん
SIC
さかもと けんいち

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内 容 ニックネーム/日時
レスありがとう。詳細はこれです(´-ω-)☆ http://s.64n.co/
age
2012/02/06 10:42

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