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zoom RSS 「ありがとう」を添えて・・・

<<   作成日時 : 2010/10/17 11:04   >>

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画像幼い頃に読んだ懐かしい本と、図書館を通じて出会うことができました。

本とは縁の乏しい家庭環境で育った私は、どちらかというと読書好きではありませんでした。ところが、その頃読んだ数少ない中で、その本だけは、それなりに読んだようで、ずっと記憶のどこかにひっかかっていました。もちろん記憶と言っても、一つ一つの作品のタイトルや内容を覚えてはいなかったのですが、表紙やカバ−が幼き頃の記憶を蘇らせてくれました。

そもそも、かつて手にしたきっかけは、私より少し年上の男の子のいる近所の家族から、読み終えていらなくなったというので、いただいたものでした。社会人になってからも、懐かしさもあり、しばらく置いていたのですが、スペ−スの関係でやむなく処分しました。その本と再会できたのです。

 ★「日本童話名作集」(坪田譲治・編) 「児童世界文学全集」第2巻  偕成社

この全集(全25巻)は、川端康・監修にみられるように、当時としては最高の執筆者による決定版と評しうるもので、本書冒頭の作品は、島崎藤村の「幸福」です。

貧しい貧しい、こじきのようななりをした「しあわせ」が、「わたしは「びんぼう」でございます。」といって、一軒ずついろんな家を訪ねていきます。犬を飼っている家、にわとりを飼っている家、そして、うさぎを飼っている家へ・・・。その家の人は、他の家とちがって、おむすびを一つににぎって、黄いろいたくあんをそえて渡してくれたのです。 「しあわせ」は、その家の人の心(=「なさけ」)がよくわかったので、うれしく思って、その家にしあわせをわけておきました・・・という、ごく短いお話です。

<おむすび一つ、たくあん一つ>に、人の心を見いだすという内容。本書(出版S36(1961))を手にした、当時まだ小学生だった私は、それなりの実感と共感ともって読んだのでしょう。しかし今や、コンビニでいつでも簡単に、おにぎりやベットボトルのお茶を飼うことのできる時代。今の子どもたちにとっては、いささかイメ−ジ伝わりにくいかもしれませんね。

ふと、最近耳にした“貧幸”という言葉が浮かびました。豊かな社会ではあるか心の荒廃が進む現代と違い、昔は貧しかったけれど、どこか人との心のつながりを通じて幸せを感じることができたというのです。

再会したつつましいお話「幸福」を、もう一度手もとに置きたくなったのですが、本書はすでに絶版で入手できず、そこで、それが載録されている文庫を買い求めたしだいです。
40数年の歳月を重ねた図書館の本は、かなりの痛みが生じていました。多くの子どもたちの心に、明るい暖かい灯りをともし続けてくれたことでしょう。「ありがとう」を添えて、返却しました。  

日本児童文学名作集〈上〉 (岩波文庫)
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心の飢えをみたす本
「「ありがとう」を添えて・・・」について これも図書館を通じて出会えた懐かしい本です。 タイトルにあるように、小学校2年生頃に読んだのでしょう。 表紙と本文中のいくつかの挿絵を、はっきりと覚えていますす。 ...続きを見る
南河内ファミリ−メッセ−ジ
2010/11/03 10:40

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