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<<   作成日時 : 2011/01/17 11:55   >>

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画像■「水兵リ−ベ僕の舟・・・」
高校時代、化学の授業で一所懸命に覚えていたのを思い出しました。

現在、118の元素があるようですが、その一つずつの元素の純粋状態、用途、使用例を美しい写真で掲載した解説書です。ぱらぱらとペ−ジをめくっているだけで、忘れかけていた「科学(化学)する心」を呼び覚ましてくれるようです。

  「いかなるものも無に帰することはありえない。
    万物は分解されて元素に帰する。」

 本書冒頭で、紀元前50年ロ−マ時代の詩人でもあり、哲学者でもあったルクレティウスの言葉(「事物の本質」より)が紹介され、まず出てくるのが周期表です。一般に周期表とは「物質を構成する基本単位である元素を、それぞれが持つ物理的または化学的性質が似かよったもの同士が並ぶように決められた規則(周期律)に従って配列した表」と解説されています。(Wkipedia)。左上から原子番号の順に並ぶよう作成され、周期表上で元素はその原子の電子配置に従って並べられ、似た性質の元素が規則的に出現する。現在よく使われる周期表は1869年にロシアの化学者ドミトリ・メンデレーエフによって提案されました。
 本著者セオドア・グレイ氏は、そんな周期表を「あなたが自分の足の上に落とすことができるあらゆるものが載った普遍的なカタログ」だといいます。(但し、光、愛、論理、時間などは除きますが・・・)

■どういうわけか印象に残ったいくつかの元素から・・・
バリウムBa(原子番号56:Barium):ギリシャ語で「重い」を意味する「バリス」から名付けられた。純粋のバリウムはたいして重くないのに、化合物は大半が重い。硫酸バリウムはX線を通さないので医学検査の造影剤に使われる。X線で撮影すれば、消化器のくびれや曲がりが丸見えです。

ガドリニウムGd(原子番号64:Gadolinium):ガドリニウムの化合物は常磁性を強く示す。
常磁性とは、磁場に置くと、磁場の方向に弱く磁化する性質で、この性質を利用し、MRI検査の造影剤に使われる。血管内にガドリニウムの化合物(ガドベンテト酸ジメグルミン)を注入すると、血液のある部分だけがMRIに写るので、体内で血管のどこから出血しているのかを3次元画像で正確に確定したり、血液の流れが悪かったりつまったりしている場所(狭窄、閉塞)の位置を示したりできる。

水銀Hg(原子番号80:Mercury):スペインのアルマデンにある古代からの水銀鉱山では、洞窟の壁から液体の水銀が滴る。「液体の金属」。水銀がいかに不思議な存在であったか。ただそれは融点がずれているだけ。水銀にまつわる悲劇はおそるべき毒性。水俣病の原因もメチル水銀。マグロなど大型で脂肪の多い海洋生物ほど水銀濃度が高い(食物連鎖の頂点)。

ウランU(原子番号92:Uranium):ウランを語るとき、絶対に避けて通れないことがある。怒りにかられて使われた最初の核兵器が、ウランの核分裂を利用した爆弾だっという事実。
その爆弾は米国ニュ−メキシコ州の砂漠の真ん中で極秘裏に製造され、広島の上空で爆発した。

プルトニウムPu(原子番号94:Plutonium):信じがたいほどありがたいことに、核爆弾の製造は困難を極める。信じがたい偶然の恩寵により、プルトニウムを作るのは比較的簡単でも爆弾にするにはおそろしく難しい。プルトニウム核分裂型爆弾の製造は、最高の金属工学、爆弾技術、製造技術を結集しないとできまない。最も規制と管理が厳しい元素。

■昨年は、また日本人がノ−ベル化学賞を受賞した。パラジウムPd(原子番号46:Palladium)という金属を触媒として炭素化合物を結びつける方法「クロスカプリング」の発見が功績対象となった。(本書ではこの点については触れられていないが・・・)
また米航空宇宙局NASAが、生命体に欠かせないリンの代わりに、猛毒であるヒ素As(原子番号33:Arsenic)を食べる細菌を発見し、汚染環境の浄化に応用できるのではと期待されるというニュ−スもあった。

折しも、キュリ−夫人がラジウムとポロニウムを発見してノ−ベル化学賞を受けて100年となる今年は「世界化学年」。最先端の研究についての講演や、子どもたちに科学の不思議や面白さを体験してもらう催しが全国各地で開かれるようだ。
そんな中、本書は、私たちの身近な暮らしの視点から「化学」を考える機会を提供してくれる、貴重な一冊になるように思う。


*某大学グッズには、元素記号を原子番号の順にらせん状に並べ、ペン立てや文具入れにもなる立体周期表があるとか・・・↓
  https://rcpt.kyoto-bauc.or.jp/goods/kyodai_goods/indicate.php?mode=detail&id=113&category=1

*世界化学年日本委員会HP
  http://www.iyc2011.jp/


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