ある本を読んで-<ぷちナショナリズム?> (再掲)

★ 「ぷちナショナリズム症候群-若者たちのニッポン主義」 (中公新書ラクレ)
著者は、「若者の法則」(岩波新書)も書いておられる香山リカさん。
米国テロ事件、欧州極右の台頭など、世界情勢が混迷する中、
日本が、若者を中心に、
W杯サッカ-、内親王ご誕生、日本語ブ-ムなど、
ポップで軽やかに「愛国心」を謳歌している現象をどうみるのか?
いま全国各地で若いエネルギ-表現の一つとなっている
「YOSAKOIそ-らん祭り」も、
ほんの少し和風の要素を入れた自由度の高い祭りとして、
鬱積した若者の不満を回収しているのだが・・・??
日本は、「わたしの国」「美しい精神の国」「伝統文化がすばらしい国」
「ほっとできる国」「ニッポン、最高!」・・・
だって日本は、自分が生まれた国、母国、豊かで安全で落ち着ける国。
そして私はニッポン人なんだもの。
こんな素朴な今の大学生の意識の中に見えるものは何か?
<今日の日本社会が、「分裂」「解離」という精神的なメカニズムの中で、
目の前の現実を歴史という大きな時間の流れの中で考えたり、
反省や懐疑の念を抱いたり、後悔や汚点として自らの記憶に刻んだり、
といったことを回避する方向に進んでいる。
その中では、ぷちナショナリズムに対しての危惧や警戒も
ほとんど生まれないであろう。>
と、日本の社会が、本格的なナショナリズムに傾くことに、
軽いタッチながら、警鐘を鳴らしておられる書だと受け止めました。
世界のすべての人々にとってのわが家族、わが故郷、そしてわが祖国があり、
(その中には、わが母校、わが社なども含まれるでしょうが)
さらには、世界、地球、宇宙へと・・・限りない広がりの中で、
それぞれが、それぞれの価値観、個性、文化を認め合いながら、
しかも、自然とも共生しながら存在していること。
今、ナショナリズム(愛国心)を考えるときに大切なのは、
そんな視点を忘れないことでしょうか。
(2002/9HPへの書き込みより)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?KEYWORD=%82%D5%82%BF%83%69%83%56%83%87%83%69%83%8A%83%59%83%80%8F%C7%8C%F3%8C%51
この記事へのコメント