ユネスコ世界遺産(その15)~「新指定」を読み終えて
「世界遺産学検定にチャレンジ!」について~新規登録・世界遺産シリ-ズの再出版を期待して~
「本で」世界遺産を守りたい。
地球と人類の、なくしてはいけない、たったひとつのもの。
価値を知れば、宝物は未来に手渡せる!
ユネスコ創設50周年企画として発刊されたこのシリ-ズ、新指定の最終巻(55件)を含め、全巻を通してその時点で登録されていた世界遺産552件すべてを訪ねたことになります。このシリ-ズが企画・出版された頃、森本哲朗氏がある新聞の特集記事にこう語っておられます。
「今後、ぼくの旅の枝折りになるだろう。ここには、世界という書物が、そのまま印刷されているからである。ぼくは、この本を開いて、まだ訪ねていない史跡や自然が何ペ-ジも残っていることに愕然とした。それが、ぼくを新たな旅に誘ってやまない。
この30年、世界は著しく相貌を変えた。戦禍により、また自然災害で傷つき、あるいは経済的困窮から打ち捨てられるというケ-スも少なくない。人間の記憶が抹殺されるというのは、なんと悲しいことか。
本を旅し、世界を読む。これこそが人類の遺産を救う第一歩だと、ぼくは思う。」
しかし、その後登録件数は急増し、現在では、文化遺産644件、自然遺産162件、複合遺産24件で、総数830件。すなわち、このシリ-ズでカバ-されていないまだ見ぬ世界遺産は、300件近くにもなっているわけです。
このシリ-ズを通しての私の旅も、これで一区切りですが、いつしか、その後新規登録された世界遺産を収録したシリ-ズが、再び企画され、新たな世界を読む旅ができることを願うばかりです。
*朝日新聞 1998.6/2 広告特集 出版21世紀~あたらしい読書の世界へ
「世界を読む」ということ 森本哲朗
ケ-ス表:南太平洋の孤島イ-スタ-島 ラパ・ヌイ国立公園の巨大な石像モアイ(チリ)
カバ-表:人間の営みと自然環境とが調和するコルディリエ-ラ山脈の棚田(フィリピン)
カバ-裏:碁盤の目状に都市計画されたエディバラの新市街(イギリス)
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