大阪の街づくり過去・現在・未来を考える一冊

画像 「民主導の街づくりの伝統をもつ大阪では、全国に先駆けたニュータウン、
 私鉄資本によるターミナル開発など都市づくりの先駆となる豊かなルーツを重ねてきた。
 そんな大阪の底力を現状の課題や功罪も明らかにしながら、
 街づくりの現場に精通した第一線で活躍中のプロが診断、解剖。
 全国で都市再生、街づくりに携わる人のための有益な処方を提示する。」

本書のPR用に記されているコメントである。
本書の編者である大阪市街地再開発促進協議会は、
都市再開発事業の促進をめざす専門団体として大
阪商工会議所の建設部会が中心となり1958年に設立された団体で、
本書はその50周年記念事業の一環として刊行されたのだそうだ。

   ○1章:街づくりの過去・現在・未来
     都市再生の開拓から先端へ;民間が切り拓く都市からのメッセージ
   ○2章:次世代につなぐ都市再生の動き
     歴史的都市の保全と再生―中之島から富田林へ;千里ニュータウンの成熟と再生 ほか
   ○3章:持続する都市再生への試論
     震災復興からの伝言;都心活性化へのアクションプログラム ほか
   ○4章:多様に展開する都市再生の実像
     大阪(関西)発・全国版の都市再開発―都市再開発の新たな制度設計
     大阪における都市開発の系譜 ほか
   ○5章:都市再生の転換点に立つ―行動計画の提言
     ストックの活用と新しいツールの創造;都市イメージ回復からの再出発 ほか

 <「これまでの大阪の都市開発・再開発の集大成・総括をする必要がある」のではないか、
  「街づくりの現状は、そしてどのように展望できるのかを解明すべき」となった。
  「これまで必要とされて刊行されていない本」をつくり、
  ぜひ次の世代に、学生にも伝えたい、読んでもらえる魅力的な図書を刊行したい
  との思いがひとつになった。>(「おわりに」より)

同協議会の事務局をつとめるS氏は、発刊にいたったきっかけを、こう語っておられる。
そして、東京・関東にまで自ら足を運び、大阪・関西の街づくりに関心を持つ企業や団体等に
本書の案内をされておられるとのことである。

とにかく本書に登場される人たちの多彩な顔ぶれにびっくりする。
丸い幾つモの円が重なり合うシンプルな表紙デザインの中に、
その一人一人のお名前が、あちこちにちりばめられている。
ちょうど街づくのコ-ディネ-トと情報発信の役を果たしているかのように・・・。

  <街づくりは、どんなポジションにあってもその一翼をになえるというものである。
   行政や企業の中にアって、大学にあって、商店街で営業していて、マンションにすんでいて、
   そして一市民として、どこにいても必ず役割を見出していけるものと思う。
   それぞれの持ち場で、街づくりへの志を立てられることを期待したい。>
                                (「はじめに」より)

 PS:巻頭に添付されている「戦後街づくりの流れ」としてまとめられた年表が、
    なにかと年表好きな私の目に止まる。



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